健康な職場づくり応援団 ◆林朋子◆

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無意識のパワハラ加害者にならないために

パワハラと言うと「声で怒鳴る」「罵倒する」等を想像される方が多いと思いますが、

最近、無意識によるパワハラも増えています。

無意識によるパワハラというのは、加害者側はパワハラをしている つもりはないのです

が、
結果として相手のパフォーマンスや職場の士気が低下してしまうというものです。

例えば、上司の何気ない口癖が、部下の自主性を妨げていることもあります。

日頃、部下に対して「自主性を持ちなさい」と指導をされる管理職は多いと思います。

何でもいちいち上司に聞いてくるのではなく、自分の頭で考えて行動してほしいと

願うものですよね。

ところが、上司が「普通は○○だろう」「常識だろう」「当然だ」などの

言葉を連発していると部下の行動はどうなるでしょうか。

部下は自分で物事を考えるのがバカらしくなり、

上司からの指示待ちになりやすいです。

また、「わからないことがあったらいつでも聞いてこい」と言いながら、

いざ部下が質問をすると、呆れた顔で「え?そんなことも知らないの?」

という返事をしたり、ため息をつかれると部下の行動はどうなるでしょうか。

質問するのが怖くなり、相談が遅れて結果的にミスにつながる、

ということに繋がりやすいです。

このような指示待ち部下や、報告・連絡・相談が遅い部下を見ると、

上司もイライラするわけですよね。イライラすると上司も冷静さを欠いてしまい、

指導している言動も攻撃的になりやすくなります。

そして部下は萎縮してパフォーマンスが下がる、、、、という悪循環に陥り、

気付いたらパワハラになってしまったという具合です。

 

 

自分の口癖は自分では気付きにくいものです。

一生懸命指導しているつもりが、結果的に自分の口癖が原因で

部下の成長を妨げていたという悲劇を生まないためにも、

信頼できる人から日頃の自分の口癖についてのフィードバックを

けてみるのもお勧めです。

 

2018/02/13