のだぶちょーからのお便り

HOME» のだぶちょーからのお便り »ESGニュース5

のだぶちょーからのお便り

ESGニュース5

今回はS(Social)。

Socialというと、社会的な貢献=従業員が地域の清掃に参加するとか、

文化事業に寄付すると思われがちですが、そうではありません。

もっとも重要なのは従業員の雇用環境です。つまり、従業員がその能力を

十分発揮できる職場環境こそが企業の持続的成長をもたらすということです。

だからこそ、会社を取り巻く環境の変化のスピードに対応するためにも、

同じ顔ぶれで数十年!ではなく、人材の多様性=Diversityが求められているわけで、

Diversityは女性だけの話ではなく、人種、障害を持つ人なども含んで考えるべきです。

なお、障害を持つ人の雇用に関しては、国による思想的背景の違いが政策にも影響を与えています。

欧州:企業の受入体制を整え、一定割合の障害を持つ人を受け入れるべき

という考え方に基づく政策。(日本もこちら)

米国:障害を理由とする差別を禁止し、働く機会を均等に与えるべきであるという考え方に基づく政策。

ADA(Americans with Disabilities Act)米国障害者法に基づき、

雇用主には被雇用者が障害を有している場合、設備が容易に利用可能なものにする等の義務があります。



※ESGとは

  E Environment 環境
  S  Social 雇用環境等の社会
  G Governanceガバナンスの頭文字、

 企業の成長戦略のキーワードです。

 
 
▼のだぶちょーの小ネタ

超高齢化社会を迎える日本では今後“年齢”もダイバーシティの

大きな課題になることには間違いありません。

先日、私の出身校岡山朝日高校の大先輩である東京大学特任教授で高齢学の専門家である

秋山弘子教授のお話しをお聞きする機会がありました。

先生の活動の中には、鎌倉でのリビング・ラボがあります。

高齢者の視点にたった商品開発を企業だけでなく、住民や行政も参加して行うものです。

 https://www.city.kamakura.kanagawa.jp/kisya/data/2016/20170131.html

高齢化社会を悲観的にとらえるのではなく、新しい時代への挑戦ととらえるべきと

力強くお話しくださった秋山先生、本当にエネルギッシュでした!

 

2018/05/22