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アクシア社長のオフィシャルブログ
新しいものって混沌(わちゃわちゃ)から生まれる
いやー、暑い日が続きます。天気の話からのスタートは
避けていたのですが、書かざるを得ませんね。
そんな暑い中も熱中症に気をつけながら、フラフラ街歩き
しているのですが、まず高円寺。
新宿からちょっと郊外の中央線の普通の街かと思っていたら
古着屋がたくさん集まった昔の下北みたいな雰囲気になって
びっくり。そんな店が集まっている訳で、歩いている人も
住民だけでなく若者がたくさんでわちゃわちゃしているのです。
なんだろう、同じ業態の店が集まると活気が出てきて
街もいい雰囲気になっていくんですね。
そんなこんなを感じながら、次は椎名町/南長崎のトキワ荘。
1950年-60年にかけて、手塚治虫や藤子不二雄、
住んでいた和室4畳半の部屋2階建アパート。
空調や照明、快適な椅子など整備はなくても、同じ志の若者が
寝食ともにしてのほぼ合宿生活。
キャプテンはいないし、もちろん監督も寮長もいない。
そんな思考や行動は思い切り自由で環境は不自由な中から
新しいものは生まれるんでしょうねえ。
ちょっとわちゃわちゃ混沌の渦に巻き込まれたくなってしまった。
【今週の1冊】
「黒冷水」 2003年 羽田圭介
「百花」 2019年 川村元気
「インストール」 2001年 綿矢りさ
作者は知っていているけれど実は読んでいなかった作者を
お盆休みに一気読み。
まず、羽田圭介の「黒冷水」。勢いがある文章で一気に
引き込まれてしまう。なんだろうこの感覚。荒々しくて
熱量が半端なく、ずっとこんな調子で小説書いてて大丈夫か、
羽田圭介。と思ったらこれを書いたのが17歳の高校生の時。
そりゃエネルギー溢れてるよね。
その勢いで映画プロデューサーとしても名前を聞いたことがある
川村元気を期待して読んでみる。
これは何?小説なのかなんなのか。とりあえず売れそうな題材を
集めて文章にしてみただけ?
マーケティング的にはこれが正解なのかもしれないけれど
世の中舐めてませんか。
口直しで綿矢りさ。引き込まれる文章で一気読み。頭がリセット
できてよかった。
「黒冷水」も「インストール」も20数年前で作者が高校生の時。
こんな題材でプロットで書いたら商業ベースに乗るだろうな。
なんてことは多分一切考えずに人生賭けて書いたんだろうと思う。
編集者のサポートがあったことは間違いないけれど、
売らんかなで書くようなものは世の中に出して欲しくないな。
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2025/08/18