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アクシア社長のオフィシャルブログ
本を読むってこと
| 街歩きが好きです。特に知らない(初めて行く場所)をぶらぶら キョロキョロしながら歩くことが。風を感じ、匂いを感じ、光を 感じて歩くことが。 と、いきなりおかしな出だしになってしまいましたが、以前は その街を歩いていて本屋に寄ることも楽しみでした。街によって 置いてある本の種類が違うから、本屋から街の雰囲気を感じる ことができたのですが、ホントにめっきり街の本屋が少なくなって きたように感じます。 先日も初めての街をぶらぶら(その時は走っていましたが) している時に本を読むって、自分にとってどういう意味があるの だろう?という頭に浮かんだ時に読んだ本が、 村上春樹の「職業としての小説家」 この本を読んでいてその問いの答えが見つかりました。 本を読むということは、自分の思考を整理するためなんだ!と。 (今更かもしれませんね、、、) ビジネス本を読んでいる時には、今までの自分の経験と照らし合わ せて、「あの時の問題はこうだったのか」「 みたらどうなっていた?」「これでうまくいくのかな」 この考え方は一旦奥にしまっておこう。うーんこれは違うな。と、 常に自分の頭とアクセスしているし、 小説を読んでいる時も、 一緒に悲しんだり、ドキドキしたり、楽しんだり。その情景描写と 自分の記憶をつないでみたり。 そうやって思考を楽しむことが本を読むということ。 だから本を読む楽しみをもっともっと味わうために、リアルな体験 が必要なんですね。 結局、自分で考えないと何も残りませんから。 それは研修も同じなので、今まで以上に自分の頭をキリキリ使う 研修プログラムを作っていかないと! |
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【今週の1冊】 「神(カムイ)の涙」 2017年 馳星周著 実業之日本社 馳星周といえば、「不夜城」。といえばバイオレンスなのですが、 この本にバイオレンスの要素は皆無。 北海道の豊かな自然とアイヌのこと。 昔旅行に行った北海道の風景が蘇ってきます。 屈斜路湖、摩周湖、釧路、知床。 そして秀逸なのが料理の描写。エゾ鹿の料理やハンバーグが美味し そうなこと。 そういう伏線を丁寧に描くことで確かな人の吐息、 感じることができました。 その不夜城から20年。馳星周の中にどんな変化があったのか、 みたくなりました。そして北海道にまた行きたい。 |
2018/02/13


