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仕組みを作り変える

半導体不足、原油価格高騰、そして円安。物価が上がる環境になっ
きていますが、消費者物価指数は横ばい。企業努力で値上げ抑制し
いるのは凄い!ではないのです。
仕入れが上がればものの価格は上がるのが当たり前。それなのに
一企業やひとりひとりの努力で物価を上げないように頑張ることがえらい
という風潮が自分の首を絞めています。原価が上がっているのに
物価が上がらなければ賃金は上がらない。自分の賃金が上がらない
できるだけ安いものを買おうとする。その悪循環が20年間の結果

日本の人口はすでにピークを過ぎて減り始めているので、縮小均衡
しょうがないというのは錯覚。だって世界の人口はこれから30年間、
まだまだ増え続けるのですから。そう、マーケットはまだまだ大き
広がっていくのです。だからSDGsだったりするのです。
日本国内しか見ていないと「持続可能性な発展目標」ってイマイチ
ピンときませんよね。世界の成長と日本の成長は違いますから。

だからこそ今やるべきことは今の仕組みの中で一人ひとりが知恵を絞り、
頑張ることでななく、仕組みそのもを変えること。仕組みを変えず
仕組みの中のルールの改善だけでは世界を変えることはできない。
北京オリンピックのジャンプ団体の失格の問題もコーチがしっかり確認
するという個人の問題に落とし込むのではなく、ウェアのルールを
変えていくというものでもはなく、ジャンプ競技そのものの仕組みを変える
という発想が必要なのです。

ということで、新しい仕組みを作りませんか。
ルールに従うのではなく、仕組みそのものを作り変える。
仕組みを変えることは今までの経験が通用しないし、今の仕組みの中で
既得権を持っている人は抵抗するので、簡単にはいきませんが、
いつか仕組みは変わる。それなら仕組みを変える側になりませんか
 
 
【今週の1冊】

「11/22/63」
2011年 スティーブン・キング著
2013年 白石朗訳 文藝春秋

長編なのですがロシア文学に比べて登場人物は少ないし、
時代背景にも馴染みがあるので最初の数ページでこの世界に没入。
読み終えてから調べてみるとしっかり映像化されていました。
映画ではなく長編のドラマで。その映像を最初に見なくてよかった
ドラマ編がよくないということではなく、小説は容姿含めて、
自分の頭の中で映像を作り出すので、最初に映像化されたものを
みるとそれに引っ張られてしまうので。

2011年の世界から1960年の世界に行き、ケネディ暗殺を阻
できるか!という話なのですが、世界観やセリフがこれも村上春樹的。
ジョージ・オーウェルの「1984」もそんな匂いを感じたのですが、
セリフや主人公の趣味、そして何より世界観が似ているのかな。
過去と未来は兎の穴で繋がっている。海辺のカフカの石であり、
ねじまき鳥クロニクルの井戸、1Q84のふたつの月がある世界。
久しぶりに村上春樹を読みたくなっているのかも。やれやれ。
 

 

2022/02/11

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