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アクシア社長のオフィシャルブログ
一つの意見になっていないことをひとつに決める
前回に続いて新入社員研修のことを少し。
新入社員は学ぶ姿勢が溢れていて、目がキラキラしているので
こちらも心が洗われます。だって本当に目がキラッキラして
いますからね。あれは何でしょうね。
そんな新人に伝えることが、「正解はない」ということ。
だから正解探しをしたり、研修では講師、職場では上司や先輩に
答えを求めないで自分で考えよう、ということ。
受験も就活もさまざまなテクニックが溢れているから、
そこから逆算して効率的に答えを求めようとする思考様式や
行動が身についているから、まずそれを剥がしていくことから
スタート。
さっと全体を見て解きやすい問題から解いて確実に点数を稼ぐとか
難しい問題は差が出にくいからどこで部分点を取るとか、
グループワークでの発言の仕方や、立ち居振る舞いなどの
テクニックは通用しないということをどのくらい感じてもらえるの
プログラム開発のポイント。
その中の一つが、一つの意見になっていないことをひとつに決める
ということ。それも妥協案ではなく、最適解。
答えはないけれどもその時の最適解は、
自分の意見が否決されたとしても、
いけないし、さらにやってみて失敗したら、
といけない。(自分の案じゃなかったとしてもね)
会社に入ると、そんなめんどくさくてややこしくて理不尽なこと
ばかりだということと、そんな理不尽なことだけれども達成したり
するとなぜかすごく楽しいから、仕事って楽しいかも。
研修かなと思うのです。
そんな研修やってます。
【今週の1冊】
「ソフィーの世界」
1995年 ヨースタイン・ゴルデル著
池田香代子 訳 NHK出版
日本で100万部世界で2,000万部以上売れた哲学の入門書と
時間をかけてゆっくり読破。
入門書という位置付けは難しいですよね。
ちょうど1年くらい前にも「父が息子に語る 壮大かつ圧倒的に面白い哲学の書」
という本を読んでコメントしましたが、この本も同様で、
思って読んだら間違いなくミスリードされてしまうのでしょう。
その分野を知らない人を騙すには最適な本かな。
ここに書かれている内容は、キリスト教的史観が根底にあるので、
多少でもそれを知らないと間違ってしまう。
今自分たちが恵まれた環境にいることを自覚し、
西洋優位な思想のフィルターを通して書いていることを
著者はわかっているのかな。
出口さんの「哲学と宗教 全史」を再読して頭の中をリフレッシュしよう
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2025/03/17