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まず俺を納得させろ!

これからの企業の成長は若手の育成にかかっている!と

信じて若手向けのプログラムを増やしています。


最近こんな話がありました。

「うちも若手にどんどん権限委譲して新しいビジネスを展開

 していこうとしているけれど、若手からの提案のレベルが

 低い。まず、私が納得できるようなプランも持ってこれない

 から事業化まで進めることができない」

なるほど、なるほど、そうですよね。社内の上司すら説得

できないようなら、事業化していく上での困難を乗り越える

ことは難しいですね。・・・


いやいや、思わず納得してしまうところでしたが、この考えが

若手を潰す、やる気を無くす、骨抜きにしてしまうのです。


つまりは俺をまず納得させろ!ってことで、

俺が理解できないものは先には進ませない。

ということで、つまりはアイディアを潰してしまっている可能性

の方が高いということ。


まず俺を納得させろ!と言われた若手がとる行動は3つ。

まず、そのアイディアを修正して、関門の上司が納得するプランに

修正。これでそのアイディアは骨抜き、つまらないものに変身。

次に、面倒臭くなって諦めてしまうケース。一度言われただけで

すぐに諦めてしまうことは少ないかもしれませんが、何度か

そういうことを言われると面倒になってしまい、指示待ち人間に

変身。

最後の一つはそんなこと言われない会社に転職。

若手を伸ばすには経験させること。そして、その経験の源泉は

自分で考えたものであること。なので、上司はやるべきことは

出てきたアイディアを最大限サポートすることに尽きます。

アイディアを否定するのではなく、実現するために今まで

作り上げてきた人脈を使うとか、一緒に知恵をしぼって協力する。


「新しいプラン考えました!」

「お!いいねえ。すぐに取り掛かってみよう!」

とリズムがあれば、提案する側もしっかりと考えてきます。


「新しいプラン考えました!」

「うーん、これだとまだまだ足りないね。もっといろんな角度から

 考えないと。練り直し!」

と言われ続けたら、どうせ否定されるのだからと、考え抜いた

プランは出てこなくなりますよ。
 

 

【今週の一冊】

「バッタを倒しにアフリカへ」
2017年 光文社新書 前野ウルド浩太郎著

最高に面白い本に出会いました。
2018年の新書大賞受賞した(まだ2018年始まったばかりですが)
ということでご存知の方も多いかもしれませんが、
とにかく面白い!

ファーブル昆虫記を読んで感銘し、昆虫学者になろうと心に誓い
その思いを実現するために大学に行き、ポスドクになり食って
いくためのフィールドワークを決意してモーリタニアに行き、
大発生して深刻な飢饉を引き起こすサバクトビバッタの研究の
ために砂漠でバッタと戯れて研究三昧。

そんな話だけではないのです。現地モーリタニアでの生活、
バッタ研究所ババ所長との信頼関係、そして現地のドライバー
ティジャニとの熱い友情。国境の線路を超えるとそこは地雷原。
日本の海外支援の実情、さらにポスドクの現実などなど
とにかく読み応え十分。
砂漠でのバッタ研究の記述は楽しさばかりなのですが、どんなに
過酷な状況なのかその想像すらさせない文章の力。とにかく
素晴らしい。読み応えありました。

ちなみにウルドとはモーリタニアで最高に敬意を払われる
ミドルネームで「◯◯の子孫」という意味。バッタ研究所の
ババ所長から命名
 

 

2018/03/13

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