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最近の熊から考える
今年は熊が人を襲う事件のニュースが増えていますね。 秋田では10代の高校生がバス停で、絶滅したはずの伊豆半島で ツキノワグマが捕獲されたり。富山も市街地で目撃されるなど。 こんな時出てくるのが、人間が山林を開発して熊の生息域が狭くな 食料が足りなくなっているから人里に降りてきている。 だから殺すのは可哀想。人間の身勝手だ。という感想。 さて、ほんとかな?と調べてみると、人口減少で山林の手入れが 行き届かなくなっていたり、猟師が高齢で少なくなってきて、 熊の個体そのものが増えてきているという事実。 北海道ではヒグマが1990年度には5,200頭だったのが20 30年間でほぼ倍増。 宮城では2015年に推定600頭が2020年には7,000頭 *推定方法が異なるために参考値 で、個体が増えるとどうなるのか。という考察も面白い。 ファーストペンギンならず、ファーストベアの様に、 冒険心旺盛で新しいテリトリーを開発する個体が出てきて、 活動領域を広げていっていることも考えられるとか。 調べてみると面白いものです。 そう、一つの事件や出来事も昔の知識で考えると判断を誤ってしま ことが多いのです。時代は変化しているし、常識になる前提も変わ その時厄介なのが、一度刷り込まれてしまった考えを変えることは 容易ではないということ。 思考を柔軟にしていく努力が必要ですね。 そのためには、最新の情報を入手して自分で考えるクセをつける。 以下は、今のイスラエルとパレスチナの情勢を知るために 参考になった情報です。 どちら側に立つとか、何が正しいのか。ではなく、 まずはたくさんの情報を知ること。ですね。 https://a11.hm-f.jp/cc.php?t=M https://a11.hm-f.jp/cc.php?t=M それぞれ約50分の長尺ですが、早送りせずじっくり見て欲しい。 【今週の1冊】 「ホテル・ニューハンプシャー」 1981年 ジョン・アーヴィング 著 1989年 中野圭二 訳 新潮文庫 今年読んだ中での最高傑作。 出だしの熊を乗り越えたら、あとは一気に。ですが、 じっくり時間をかけて読みました。 私が英米文学科の教員だったら、この本を題材にして、 ゼミ生に担当を割り振って、当時のアメリカの思想や風俗 ヨーロッパの歴史的な出来事、ホテル経営などアメリカの実業を 調べさせ、1年の終わりのゼミ合宿で現地(ニューハンプシャーと を訪れ。2年目はそれから関連づけられる作家の小説をテーマにし 卒論を書いてもらう。 と、なぜかそんなストーリーが頭をめぐってきました。 そして、多分に村上春樹的な要素を感じていたら、 訳者の中村氏の解説に村上春樹の言葉が登場。そろそろ村上春樹に 浸りたくなってきているのかな。 |
2023/10/25