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環境の力

先日久しぶりに映画館で映画を見ました。「Kingdom」

とても面白く、あっという間の2時間。

「いやあ、映画って本当にいいもんですね」

「Kingdom」は秦の始皇帝の物語、今から2,000年以上の前の話。

いつの時代も人間の強さ、しぶとさは凄いものがあります。


その人間の凄さをふと感じたのが、先日朝いつものように走って

いる時でした。通勤通学のビジネスマンや小学生を見ていて、

”みんなテクテク歩いているなあ”と。そして思い出したのが、

「BORN to RUN」という本。人はなぜ他の動物との生存競争に

勝てることができたのか。それは長く走れるから。というもの

なのですが、その時走りながら考えた人間の強さは3つ。

まず、長くいつまでも歩けること。次にどんな環境でも生きて

いけること。(北限南限ないですからね)3つ目が、肉でも

植物でも昆虫でも食べることができること。この3つが揃うと最強

ということは、人間の強さはどんな環境でも適合できるということ

逆から考えると環境を変えることで、人を変えることはそんなに

難しくないのでは?先に環境を変えてしまえばいいのですから。


いろんな会社の研修をしていても感じるのが、その環境の力。

”会社の風土”ですね。会社によってホントに風土が違う。

風土=意思決定基準や認められること、やっていいこと悪いこと

と言い換えてもいいのですが、人は自然とその環境に合わせよう

という大きな力が働いているのです。


今、多くの人が、いや多分ほとんどの人が自分の意思で意思決定

しているつもりだと思うのですが、それは”つもり”であって、

大部分は環境に左右されているんですよ。もちろんこの私も含めて
 
     

【今週の1冊】

「車輪の下」
 発表1905年 ヘルマン・ヘッセ作 実吉捷郎訳
 岩波文庫 初版1958年 75刷2016年 

確か、高校生の時に読んだはずなので、30年振りの再読。
成長期、思春期の少年の心の葛藤は100年以上前でも何も
変わらない。それは少年だけでなく大人たちも。

最初に読んだ時、何を感じたのだろう?と考えてしまいました。

成長、友情、学校、先生、恋、仲間、酒、、、沢山のことが
一気に押し寄せてくる10代。これをきちんと受け止めて、
消化していくことはとても大変なことだったんだなあ。と、
自分の中学高校時代を思い出してしまいました。 

やっぱり人間って不思議です。

 

 

2019/06/03

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