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自分が見ている世界はこんなに狭いのか
渋谷の街が激変していますね。 駅の乗り継ぎではほぼ毎回迷子になってしまうので、 20分くらい余裕を持って出かけないと大変なことに。 先日も案内板に従って外に出たら、思っていたところとは 全然違う場所。辛うじて知っているビルがあったので、 助かりましたが完全なお上りさん。 外に出たら出たで、いきなり新しいビルが出現していて パラレルワールドに迷い混んだような感覚。 一方、毎日渋谷に出かけている人にとってはその変化は 緩やかなので感じ方は全く違うのでしょうね、 だって1ヶ月やそこらで高層ビルができるわけないんだし。 自分が見ている世界は本当に狭い。閉じこもっている間に 世の中は変わっている。東京の中でさえそうなのですから、 日本全体、さらに世界に目を向けたら3年前とは違う状況が 生まれている。ただそればいきなり変わっているのではなく、 時間も場所もつながっている。過去の延長線上の未来であり、 過去から未来につながる一瞬が今。 何かを語る時、その流れを知って、自分が見ている、見えている 世界がどんなに狭いのか。そんな自覚が必要ですね。 知らない世界が自分の周りに満ち溢れていると考えると ワクワクしてきます。 【今週の1冊】 「白い巨塔」 山崎豊子 著 1963年 サンデー毎日連載 田宮二郎と唐沢寿明のイメージと教授選を巡る、医局内の権謀術数 のドラマ。五郎といえば財前ではなく今は井之頭だよな。 まあ、それでも一度は読んでおいた方がいいかなという軽い気持ち 読み始めたのが間違いでした。面白い。とにかく面白い。 60年前の作品とはとても思えず、目の前で財前五郎が、里見修二 東貞蔵が生き生きと動き出す。手術、教授選、学術会議選。そして それが絡み合い、財前始め登場人物の人となりが克明に描かれるに 外科医としての腕はピカイチだが傲慢な財前に共感を覚え、 応援している自分がいました。最後は思わず涙が。 考えさせられるシーンがたくさんあり、この本をみんなで語り合い いい本に出会えました。 山崎豊子は、「不毛地帯」「沈まぬ太陽」と、読んでいてなぜ今ま 白い巨塔を読んでいなかったのか。もしかした手術を控えた今だか 読むべきタイミングだったのかもしれません。 名作です。 |
2024/03/24