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アクシア社長のオフィシャルブログ
手のひら返し
先週からのニュースはカルロスゴーン氏。前職で日産自動車 の仕事をしていたこともあり、(まさにカルロスゴーン氏 就任前後)少なからず思い入れのある会社なので、ショック を受けています。 それはカルロスゴーン氏が逮捕されたことではなく、 まさに手のひら返しのような報道、コメントに対して。 まだ容疑の内容ははっきりしないので、不正を働いたのか 仮に不正があったとしたらどのようなことであったのか、 それが明らかになってから判断したいのですが、今までの 彼の業績全てを否定、あるいはなかったかのようにしてしまう 風潮はいかがなものでしょう。 20年前、日産自動車は瀕死の状態にありました。過度の セクショナリズムで部門を超えて意見が言えない、言わない 開発担当が突然異動し、販売する新車の責任者が誰かわからない。 (誰も責任を取らない) その中で、心ある人もたくさんいて、その人たちの心に 火を点けたのがカルロスゴーン氏でした。そこから見事に復活。 その功績は今の日産にとってあまりあるものでしょう。 問題は、モノ言えないことを言い訳にしてしまう風土と、 過去のこと一切合切まとめての手のひら返し。 このようなことが起こらないよう、どんな状況であっても しっかりと自分の意見が言える人を増やしていかなくては、 と心を新たに考えるキッカケになりました。 自分の足で立ち、自分の頭で考え、自分の意見が言える。 異なる意見でもお互いに受け止めて、さらにいいアイディア が生まれる。そのような人、組織を増やしていきたいですね。 |
【今週の1冊】 「みかづき」 2018年 集英社文庫 森絵都著 物語のスタートは昭和36年。ラストのシーンは平成20年。 その45年間に起こった大島家の出来事。 結構長編ではあるのですが、もう面白くてグイグイ引き 込まれて一気読み。三連休で助かりました。最後には涙まで。 涙腺がゆるいのは脳のブレーキが効かないからだとチコちゃん に教えてもらいましたが、不覚にも涙が、、、。 学習塾の話です。用務員室で始めた子供の補習教室が評判を 呼び、放課後立ち寄る子供が増え、しかし本人のガードの 緩さ、押しの弱さから塾の経営に乗り出し、文部省との対立、 世間の目の厳しさ、そして家庭の難しさを乗り越えて、 という話ではあるのですが、教育に関わっている立場や これまで生きてきた人生と重なることがとても多くて。 またまた素敵な本に出会いました。 ちなみに「みかづき」とは「かけている自覚があればこそ、 人は満ちよう、満ちようと研鑽を積むのかもしれない」 ということ。とてもいい言葉です。 |
2018/11/28