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アクシア社長のオフィシャルブログ
余計、余分、余白が楽しさを生み出す
スーパーでの買い物が好きです。 今日の献立を考えて、野菜や肉、果物の陳列を見ながらウロウロ。 たまたまですが、近所には特徴的なスーパーがいくつか。 価格重視で安さを売りにしている店舗、品数を絞って売れ筋に特化 した店舗。商品や陳列が工夫されている店舗。 その中で一番贔屓にしているのは3番目。商品(主に生鮮品)の 差は多分ないと思うのですが、余白があって余裕がある店舗で 買うとその後の料理も美味しく感じるんですよね。 なぜか、、。楽しく、ゆったりした気持ちで買った肉には、 ちょっと一手間加えてみようと思ったり、彩りも考えてみたり、 と心に余裕があるんですよね。 と、書きながら分かったのですが、忙しくて料理を作る余裕が 無い時には、価格重視のスーパーを選び、心と時間に余裕が ある時にはそのスーパーを選んでいたということが。 余りっていい言葉ではないと思っていましたが、余裕ですよね・ ということで、今日はこれからゆったりした気持ちで買い物に 行ってきます! 【今週の1冊】 「マークスの山」 2003年 高村薫 著 講談社 初版は1993年の早川書房。2003年に全面改稿された講談社 版によって大きく異なるのは、翻訳者によって印象も変わって しまうのと同じかもしれないが、同じ作者による改稿では どのような思いや意図があるのか確かめたくなる。 1993年から2003年の10年間。社会はどう変わったのか。 それがこの小説に(高村薫に)どのような影響を与えたのか。 そんなことを考えながら小説の世界に浸る楽しさ。 ちなみに1995年は阪神淡路大震災と地下鉄サリン事件。 世の中が不安に満ち、バブルが崩壊し長い不況の真っ只中。 「レディジョーカー」「照柿」そして「マークスの山」と 集中して高村薫の世界に浸りました。人間関係の描写が細かく、 どこに意識を向けて読むかによって人によって捉え方が違う から映像化は難しいだろうな。 ということで、映像化された作品の評価はあまり高くありませんが 小説はとても面白い。モードが切り替わる瞬間に心が動かされます |
2023/06/19