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自分の思い通りにはならない

早いもので今年もあと2ヶ月。平成最後の秋も終わろうと

しています。秋の日はつるべ落とし。日が暮れるとあっと

いう間に暗くなってしまいます。

もう少し夕暮れを楽しみたいのに、思う通りにはいきません。


そう、自分の思い通りにならないのは他人も同じ。自分の

ことさえ、なかなか思う通りにはならないのに、ましてや

他の人格を自分の思い通りにしようなんて!

と、冷静に考えると当たり前のことなのですが、部下育成で

悩んでいるマネジャーの多くは、部下が自分の思う通りに

動かそうとしていることが多いのです。


簡単に自分の思い通りにはなりません。まずは、部下が何を

したいのか、どうしたいのか、どんなことにつまずいている

のか、何を求めているのかをしっかりと見極めること。

部下が嬉しいのはどういう時か、進んで体を動かし、頭を

使うのはどんな時なのか。それをきちんと見極めることが

先決です。


とはいうもののそんなに簡単なことではありません。部下も

自分がやりたいことや本当に求めていることがわかっていない

ことが多いですからね。


そんな時はどうしたらいいのでしょうか?


一緒に探すのです。一緒に考え、部下に動いてもらって、

考えさせて。これ、少し時間をかければできます。


この我慢が大事。ちょっと我慢すれば部下も喜び、成長し、

結果的にマネジャーが思う通りに動くようになりますよ。

自分の思う通り=部下の成長

であるはずですから。

 

【今週の1冊】

「ラオスにいったい何があるというんですか?」
 2018年 文春文庫 村上春樹著

定期的に読みたくなる村上春樹。早く次の長編出ないかなあ
と待ちきれずに、今回は紀行文集。

ボストン、アイスランドに始まって、(途中飛ばして)
フィンランド、ラオス、最後に熊本。

村上春樹が過ごした街、訪れた街をいくつも文章で紹介して
います。あー、これがあの小説の元になっているのか。
こういう場所での生活が文章のネタになっているのかなと
考えながら、その情景を想像しながら読めるのでとても
楽しい。
フィンランド編では、「色彩を持たない多崎つくると・・」
はこの旅がベースになっているんだなあと思いながら読んで
いたら、最後の追記で、「小説は想像で書いて、その後で
フィンランドに取材に」の記載が。
うーん、なんだかうまく嵌められました。
 

 

2018/10/30

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